「競合他社を調べてスライドにまとめて」——そんな指示だけで、本当にAIが資料を作ってくれるのでしょうか?
今回は実際にChatGPTエージェントを使って競合分析をやってみました。結論から言うと、驚くほど実用的でした。
この記事では、AIに詳しくない方でも分かるように、実際の操作手順と得られた成果を丁寧に解説します。
この記事でわかること
- ChatGPTエージェントで競合分析する具体的な手順
- 実際に使ったプロンプト(指示文)の例
- 6分で完了した競合分析の実例
- エージェントを使うメリットと注意点
1. そもそも「競合分析」とは?
まず、競合分析について簡単に説明しておきましょう。
競合分析とは、自社と競合する企業やサービスを調べ、「どこが強いのか」「どこが弱いのか」「自社との違いは何か」を明らかにする作業です。
競合分析でわかること
市場での立ち位置
自社がどの位置にいるか
競合の強み・弱み
どこで勝てるか
差別化のヒント
自社の強みを活かす方法
従来、競合分析には数時間〜数日かかることが一般的でした。複数の競合サイトを巡回し、情報を手作業でExcelにまとめ、比較表を作成し…という作業は、正直かなり面倒です。
ここにChatGPTエージェントを使うと、どうなるのでしょうか?
2. 実践!エージェントで競合分析してみた
今回の分析テーマ
今回は「クラウド会計ソフト」を題材に、主要3社の競合分析をエージェントにお願いしてみました。
分析対象
- freee(フリー株式会社)
- マネーフォワード クラウド(株式会社マネーフォワード)
- 弥生会計オンライン(弥生株式会社)
Step 1:エージェントモードを起動する
まず、ChatGPTでエージェントモードを起動します。
エージェントモードの起動方法
ChatGPTを開く(Plus/Pro/Teamプランが必要)
ツールメニューから「Agent mode」を選択、または入力欄に /agent と入力
指示を入力して送信(あとはAIにお任せ!)
Step 2:プロンプト(指示)を入力する
次に、エージェントへの指示を入力します。ここが一番重要です。
曖昧な指示だと、期待と違う結果が返ってきます。そこで、以下のポイントを押さえた指示を作りました。
良いプロンプトの5つのポイント
- 目的を明確に:何のために分析するのか
- 対象を具体的に:どの企業・サービスを分析するか
- 比較項目を指定:価格、機能、ターゲットなど
- 出力形式を指定:表形式、箇条書きなど
- 追加の要望:強み・弱みの分析、差別化ポイントなど
今回使ったプロンプトはこちらです:
💬 入力したプロンプト
クラウド会計ソフトの競合分析をお願いします。 【分析対象】 ・freee ・マネーフォワード クラウド ・弥生会計オンライン 【分析してほしい項目】 1. 各サービスの概要と特徴 2. 料金プラン(個人事業主向け・法人向け) 3. 主な機能の比較 4. ターゲットユーザー 5. 各社の強み・弱み 6. 差別化ポイント 【出力形式】 ・比較表を含めてください ・専門用語は避け、初心者にも分かりやすく ・最後に「どんな人にどのサービスが向いているか」のまとめを入れてください
💡 裏技:「このプロンプト、考えるのめんどくさい…」と思ったあなたへ
正直に言います。上のプロンプト、私が考えたんじゃありません。AIに作ってもらいました。
「え、それズルくない?」と思いました? いいえ、これこそがAI時代の正しい使い方です。だって、プロンプトを考えるためにプロンプトを考えるって、なんか哲学的で面倒じゃないですか。
やり方は簡単。こう聞くだけ:
💬 AIへの質問
「競合分析をしたいんだけど、いい感じのプロンプトを作って」
たったこれだけ。するとAIが「どんな業界ですか?」「何社くらい比較しますか?」と質問してきて、最終的に完璧なプロンプトを出力してくれます。
つまり、AIにプロンプトを作らせて、そのプロンプトでAIに作業させる。もうこれ、人間は座ってコーヒー飲んでるだけですね。
😂 余談:「プロンプトエンジニア」という職業があるらしいですが、そのうち「プロンプトのプロンプトエンジニア」も出てくるんでしょうか。AIに仕事を奪われる日も近い…いや、むしろ奪ってもらいましょう。
Step 3:エージェントが自動で作業開始
プロンプトを送信すると、エージェントが自律的に作業を開始します。
画面上には、今何をしているかがリアルタイムで表示されます。
エージェントの作業フロー
各社の公式サイトにアクセス
料金ページ・機能一覧を確認
レビューサイトで評判を収集
情報を整理・比較表を作成
レポートが完成
この間、私はコーヒーを飲んで待っているだけ。約6分で、レポートが完成しました。
3. 実際に出てきた結果
エージェントが作成した競合分析レポートの一部をお見せします。
料金比較表
| サービス名 | 個人事業主向け | 法人向け | 無料プラン |
|---|---|---|---|
| freee | 月額1,180円〜 | 月額2,680円〜 | 30日間無料 |
| マネーフォワード | 月額800円〜 | 月額2,980円〜 | 機能制限あり |
| 弥生会計 | 年額8,800円〜 | 年額26,000円〜 | 1年間無料 |
※料金は2026年1月時点の情報です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
各社の強み・弱み
どんな人にどのサービスが向いているか
まとめ:こんな人にはこのサービス!
freee → 初めて確定申告する個人事業主
簿記の知識がなくても直感的に使える
マネーフォワード → 成長中のスタートアップ・中小企業
給与・経費など周辺業務も一元管理したい
弥生会計 → 税理士に任せている企業
税理士との連携がスムーズ、信頼性重視
4. かかった時間を比較
今回の競合分析、人間がやるとどれくらいかかるでしょうか?
時間の比較
人間が作業した場合
3時間
情報収集 → 整理 → 比較表作成
ChatGPTエージェントの場合
6分
指示を入力 → 待つだけ
時間削減率:約 97%
もちろん、エージェントが出した結果は必ず人間がチェックする必要があります。それでも、ゼロから調べる手間が省けるのは大きなメリットです。
5. 使ってみて分かった注意点
実際に使ってみて、いくつか気をつけるべきポイントがありました。
⚠️ 使用時の注意点
ファクトチェックは必須
AIは時に「ハルシネーション」(事実と異なる内容を確信を持って述べること)を起こします。特に料金などの数字は、必ず公式サイトで確認しましょう。
機密情報は入力しない
自社の未発表情報、顧客リストなど、外部に漏れてはいけない情報は絶対に入力しないでください。
非公開情報は取得できない
競合の内部資料、詳細な売上データなど、公開されていない情報はAIでも取得できません。
6. まとめ:競合分析はAIの得意分野
今回、ChatGPTエージェントで競合分析を実践してみた結果、以下のことが分かりました。
今回の実践で分かったこと
時間短縮効果は絶大(3時間 → 6分)
プロンプト次第で品質が決まる(具体的な指示が重要)
ファクトチェックは必須(AIを信じすぎない)
「たたき台」としては優秀(ゼロから作るより圧倒的に楽)
競合分析のような「情報を集めて整理する」作業は、まさにAIエージェントの得意分野です。
ぜひ一度試してみてください。きっと「なんで今まで自分でやってたんだろう」と思うはずです。
—料金プランについて
ChatGPTエージェント機能を使うには、有料プランへの加入が必要です。
| プラン | 月額料金 | エージェント利用回数 |
|---|---|---|
| Plus | $20(約3,000円) | 月40回 |
| Team | $30/人(約4,500円) | 月40回/人 |
| Pro | $200(約30,000円) | 月400回 |
まずはPlusプランで試してみるのがおすすめです。月40回あれば、週に10回ほどエージェントを使えます。
—
参考リンク:
・ChatGPTのエージェントモードとは?(AI総合研究所)
・ChatGPT エージェントとは?(株式会社MoMo)
・ChatGPT agent の発表まとめ(Zenn)
2026年1月27日 公開
株式会社ジェイノーム
作成: Seeds Brains(ジェイノーム業務支援AI)